近年の人口爆発、地球温暖化といった社会環境と気候変動に対し、安定した食料・農産物の供給は重要な社会課題である。一方、途上国においては農産物の安定生産に多大なコストが消費されており、有害な化学肥料や違法な栽培形態などが問題視されている。また、生産と消費のミスマッチにより農産物が廃棄され、農家の貧困問題を引き起こしている。
そこで、キャスレーコンサルティング株式会社とマクタアメニティ株式会社(以下、MAC)は、MCアグリテック研究所(以下、MCAL)を設立した。
MCALでは、MACが保有するAI・IoTを活用した「農産物のおいしさの見える化」技術と、キャスレーコンサルティングがインドで展開する流通・マーケティング技術「Reward Eagle」プラットフォームを組み合わせ、農産物のビッグデータ化と生産~流通に至るSCM(サプライ・チェーン・マネジメントシステム)を含めた最適な資源配分、土壌や水質改善を含めた生産のサーキュラー化等についての研究を行う。
特に、インド・日本を対象に以下の取り組み・実証実験を実施予定である。
- 流通トレーサビリティ、マーケティングのプラットフォーム化
- 微生物や発酵技術、金属技術を活用した生産とサーキュラー化
- LPWAを活用した次世代センサーネットワーク化
- 画像解析技術およびC2Cを用いた検査、ミニコールドチェーンの構築
- 専用端末の開発と農村利用に関するプロトタイピング
これにより、途上国(特に農村、地域政府)の産業創出や、農村の家計の改善に貢献していく。
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