温度管理を必要とするビニールハウスでは、最低でも1日1回、燃料の残量を目視で確認し、残量が少ない場合は、電話等でJAに燃料の配送を依頼する必要がある。しかし、この従来からの方法では、燃料確認を忘れてしまった場合、燃料不足でビニールハウスの適切な温度を維持ができず、農作物の生育に影響が出てしまうリスクがあった。一方、JAでは、燃料切れの予測ができないため、配送ルートを事前に定めることができず、補給体制が非効率であった。
この課題を解決するため、株式会社ワイエスシーと西都農業協同組合(以下、JA西都)は、2019年11月から本格稼働を開始した「重油タンク残量監視システム」に、株式会社YE DIGITALが開発・提供する以下のIoTプラットフォームとIoT/M2M通信機器を採用した。
- IoTプラットフォーム「MMCloud」
開発が不要で、状態の見える化やアラート通知ができる。設置場所表示機能もあり、配送ルート作成を支援する。 - LPWA対応、IoT/M2M通信機器「MMLink-LTM」
YSCとYE DIGITALの協業により、センサー出力をデジタル化し、低消費電力、低通信料金でクラウドへ送信するLPWA通信機器を新たに開発した。内蔵電池で1-2年稼働することでき、屋外設置も可能だ。
これにより、JAで燃料残量を把握し一元管理することができるため、最適なタイミングに、無駄のないルートで燃料を配送でき、効率的な人員配置に貢献する。
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