本日、キヤノンITSは、2019年から2020年にかけて実施したスマート農業技術の開発・実証プロジェクト「阿蘇イチゴスマート農業実証コンソーシアム」の検証実験結果を発表した。
「阿蘇イチゴスマート農業実証コンソーシアム」の実証事業は、促成イチゴ栽培におけるハウス内環境および作物生育情報を活用しながら、局所適時環境調節による省エネでの多収安定生産の実現と、自動選別パック詰めロボットを活用した出荷調整作業の省力化の検証を行うというものだ。
その中でキヤノンITSは、イチゴ生育画像解析システムと遠隔業務支援サービス「VisualBrain」を活用し、スマートフォンと画像情報を用いたイチゴの花数、果実熟度、葉面積の生育特徴量計測技術の実証実験を行った。
具体的には、2つのイチゴ品種の生育状況をスマートフォンにて一定期間にわたり撮影し、解析に適した高精細かつ定点の画像データを収集。得られた画像データをイチゴ生育画像解析システムにより解析し、「VisualBrain」を通じてクラウドシステムに蓄積。遠隔から現地の映像や解析結果を閲覧できる環境を構築した。
その結果、2品種の花数、果実熟度、葉面積の生育特徴量の自動計測精度は90%以上であった。このことからキヤノンITSは、スマートフォンのカメラ機能を活用し、高精度かつ初期費用を抑えた生育解析が可能であることが確認されたとしている。
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