GINZAFARMは1月5日、施設園芸を対象とした農薬散布ロボット「Dr.FARBOT(ドクターファーボット)」の量産モデルの販売を開始すると発表した。価格は税込220万円。
FARBOTはプラットフォームタイプのロボットで、搭載機構の付け替えることで一台のロボットで複数のタスクを行える。今回は、問い合わせが最も多かったという農薬散布スプレーヤ搭載タイプを販売する。
搭載するスプレーヤ機構には静電ノズルを採用し、飛散性、付着性を高めた。動力噴霧機併用のホース牽引(けんいん)タイプで、薬剤をくみに行く手間が不要で連続で作業を行える。スプレーヤの高さは上下に可変し、どのノズルから散布するかも選べるため、作物の成長に合わせて散布範囲を変更できる。
散布のオン・オフはリモートコントローラーを使用。離れた場所から操作を行えるため、農薬被ばくも大幅に削減できるという。オプションでセンシング機能を追加できる。同社の検証試験では、従来の手による散布作業に比べ作業時間で30%以上、農薬使用量では20%の削減を実現したとしている。サイズは長さ:825×幅:432×高さ:373mm、重量25kg。
同社では、今後、AI(人工知能)を活用した病害虫診断機能、通信ネットワークを使ったリモートセンシング機構、ロボットがデータを取得・解析する最適防除診断システム、薬剤を使用しない防除技術などの機能追加を計画している。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。