TOPPANデジタル株式会社、OS Trading & Investments Pte. Ltd.(以下、OSTI)、サグリ株式会社の3社は、ルワンダとタンザニアの農園において、スマート農業実現に向けた実証実験を2024年4月より開始する。
今回の実証では、アフリカ地域の農園の「広大な土地」「未整備なインフラ環境」「不安定な経済状況」といった特性を考慮した上で、衛星観測データを用いた農地の生育・土壌分析や、気象データのセンシングなどのテクノロジーを活用して、現地のニーズに適合したスマート農業ソリューションの開発を目指す。
具体的には、余分な電源インフラ確保や高価な機器設置が不要な衛星観測データを活用し、農園の水分量、ph、CEC、NPKなどの土壌分析することで、データドリブンな農園運営を構築する。
他にも、LPWAネットワーク技術を活用した現地農園での土壌データおよび気象データの収集・分析や、収穫後の精製条件や加工後のコーヒー豆の品質のデータ分析、データ分析結果を踏まえた収量アップや品質向上に向けた施策の実行が計画されている。
各社の役割としては、TOPPANデジタルが全体のコーディネートとLPWAネットワーク技術を活用したZETAソリューションの提供、OSTIが実証環境の提供や農園活動記録の提供、比較テストの実施や収穫したコーヒー豆のデータ分析、そしてサグリが衛星観測データ活用ソリューションの提供などを行う。
3社は今後、2026年に東アフリカのプランテーション型農園向けスマート農業ソリューションを開発し、他の国や地域・農園に提供することを目指すとしている。
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