株式会社マクニカは、フード・アグリテック分野のオープンイノベーション拠点「Food Agri Tech Incubation Base」を本社第2ビル横に設置したことを発表した。
「Food Agri Tech Incubation Base」は、40ftのコンテナ内において、人工光型水耕栽培を行う拠点だ。水循環装置、空気質・水質センシングシステム、データプラットフォーム、空気・水・光の環境制御システム、植物栽培に適した波長を出力可能なLED、CO2ボンベやエアコン、チラー等の環境制御設備が揃っている。
これにより、データを収集してそれを蓄積・解析し、現実世界へフィードバックするという、サイバーフィジカルシステムによる環境制御型農業を実現する。
なお、栽培エリアは株式会社NEXTAGEのわさび栽培モジュールをベースにしており、内部はNEXTAGEと共同開発を行う栽培エリアと、オープンイノベーションの場としての共創エリアに分かれている。
開発テーマとしては、「栽培品目の変更、高付加価値作物の栽培」「省エネルギーな促成栽培を実現する環境情報の最適化」「作物の自動剪定、収穫」「養液の自動調製」「作物の味、香り、特定成分等を高める栽培レシピの探求」などが挙げられている。
今後マクニカは、環境データや生育データの取得、AI解析や生育環境の最適化、作物病気診断など、様々なテーマでのPoCを実施し、共創パートナーや他の事業分野とも連携しながら、次世代植物工場に向けたサービス開発を推進するとのことだ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。