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SAS・アクセンチュア・インテル・フォーブス・インサイツ、企業はAIの倫理的かつ責任ある利用に向けた取り組みを強化していると発表

SAS・アクセンチュア・インテル・フォーブス・インサイツ、企業はAIの倫理的かつ責任ある利用に向けた取り組みを強化していると発表

SAS、アクセンチュア、インテル、フォーブス・インサイツの最新調査によると、人工知能(AI)の活用に、先進的な企業はAIの責任ある利用を自社で徹底させるため、さまざまな対策を講じていることが明らかになった。AIを導入している企業(調査対象企業の72%)のうち、70%が技術者向けの倫理研修を実施しており、63%がAIの利用状況を評価する倫理委員会を設置している。

自社のAI導入について「成功している」または「非常に成功している」と回答したAI先進企業は、責任あるAI(Responsible AI)の取り組みにおいても他社に先行している。AI先進企業の92%が「技術者向けの倫理研修を実施している」と回答した一方、AI導入の効果が出ていない企業では48%であった。

同レポートでは、AIが人々の暮らしに大きな影響を与えている中で、AIの利用に関する倫理的なフレームワーク構築の重要性が増していることを明らかにしている。

AI先進企業は、アナリティクスとAI活用の密接な関連性についても認識している。AI先進企業の79%が「アナリティクスがAIの取り組みで主要もしくは中心的な役割を果たしている」と回答したのに対し、AI導入の効果が出ていない企業では14%に留まっている。

AIは人の介在なしに動作すると考えられているにも関わらず、今回の調査で、AI先進企業はAIの監視が不可欠であると考えていることが分かった。

AI先進企業の74%が「AIが生み出した成果を最低でも週に1回評価して、注意深く監視している」と回答した一方、AI導入の効果が出ていない企業では33%だった。また、AI先進企業の43%が「評価時に疑わしいと判断された結果を補完もしくは無効化するプロセスが社内に存在する」と回答した一方、AI導入の効果が出ていない企業では28%だった。

同レポートでは、AI技術が進歩する中で、監視プロセスの構築が大きく遅れをとっていることも明らかにしている。

企業は、AIの判断内容に不備があれば悪影響が出ることを理解しているため、AIの倫理的な利用に向けて対策を講じ、AIを監視している。AIをすでに導入している、もしくは導入を計画している企業の60%が、「AIによる意思決定が顧客との関係性に影響をおよぼす懸念がある」と述べている。例えば、判断内容が思いやりに欠けたり、顧客からの信頼が低下したりするといった懸念が挙がっている。

その他の主な調査結果は以下の通り。

この調査は、SAS、アクセンチュア、インテルの3社がフォーブス・インサイツに委託し、米国、ヨーロッパ、日本(22人)を含む世界のビジネスリーダー305人を対象にして2018年7月に行われた。305人のうち、半数以上が最高情報責任者(CIO)、最高技術責任者(CTO)、最高分析責任者(CAO)。調査対象者の所属企業について、1,000人以上の企業が97%を占めている。調査結果は、レポート「AI Momentum, Maturity and Models for Success(英語のみ)」にまとめられている。

【関連リンク】
フォーブス・インサイツ(Forbes Insights)

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