JFEスチール株式会社は、日本電気株式会社(以下、NEC)及びNECソリューションイノベータ株式会社とともに、AIによる画像認識技術を、製鉄所での作業者の安全行動サポートに活用する技術を開発し、導入を決定した。
これまで、AIによる画像認識技術を活用した人物検知による安全リスクへの対応等の事例は数多くあったが、製鉄所の工場内は場所によって照明条件が異なり、多種多様な装置が配置されていることに加え、作業者も様々な姿勢で作業を行うため、人物検知そのものが困難な環境だった。
そこで、大量の人物画像を撮像してディープラーニングによって学習させることで、実用レベルの人物検知を実現。また、条件によって立ち入り禁止エリアが変化する特殊な工場内で、AIが正しくエリアを認識する技術を確立した。
同技術を核として、立ち入り禁止エリアに作業者が進入してしまった場合には、AIが警報を発するとともに自動でラインを停止させるシステムを実現。
すでにJFEスチールの愛知県知多製造所の中径シームレス管工場に導入され、有効性が確認できたことから、2019年より全社展開する予定だという。
【関連リンク】
・JFEスチール(JFE Steel)
・NECソリューションイノベータ(NES)
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。