STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)は、機械学習技術を搭載したモーション・センサ「LSM6DSOX」を発表した。同製品を機器に組み込むことにより、モバイル機器やウェアラブル機器のアクティビティ・トラッキング性能を向上させ、バッテリ駆動時間を延長できるという。
LSM6DSOXは、機械学習用コアを使用することで複雑な動作をトラッキングすることができる。機械学習用コアは、センサに内蔵されたステート・マシンのロジック回路とともに動作し、モーション・パターン認識や振動検出を処理する。また、LSM6DSOXの消費電流はわずか0.55mA(標準値)と低いため、バッテリ負荷を最小限に抑えることができる。
機器メーカーは、アクティビティ・トラッキング機器にLSM6DSOXを組み込むことにより、Weka(PCベースのオープンソース・アプリケーション)を使用して決定木による分類をコアに学習させることができる。これにより、加速度、速度、磁気角度などのサンプル・データから、検出するモーション・データのタイプを特徴付ける設定値や閾値を生成できる。
自由落下検知、ウェイクアップ、6軸 / 4軸方向検知、クリック、ダブル・クリックなどの割込みに対応しているため、アクティビティ・トラッキングに加えて、ユーザ・インタフェースの制御やノートPCの保護といった幅広い用途で使用できるという。
LSM6DSOXは現在量産中で、単価は1000個購入時に約2.50ドルである。
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