現在、飲料や日用品などの食品・消費財メーカーでは、営業担当者が店舗に対し適切な棚割提案を行うことで、自社製品の売上・販売拡大につなげる取り組みを行っている。店舗の店頭で棚のどの位置に商品が陳列されているかは商品の売上に大きく影響する一方、その情報をタイムリーに店舗から取得することは難しく、メーカー側で棚の情報を把握することが必要となっている。
今回、日本電気株式会社(以下、NEC)の「店頭棚割画像解析サービス」がカルビー株式会社に採用された。「店頭棚割画像解析サービス」は、小売店舗の売場にある商品棚をスマートフォンのカメラで撮影し画像認識を行うことで、商品の陳列(棚割)状況を解析できるサービスである。
カルビーではこれまで、店舗営業担当者の目視により陳列状況の調査を実施してきたが、調査工数の増大とデータ化による関係者間での正確な把握が課題となっていた。同サービスにより、調査業務の効率化や陳列状況の把握が出来るため、より具体的な改善施策の検討や施策後の陳列状況のチェックが可能となる。
形状が不安定で高度な画像認識技術が求められる袋商品でも、陳列状況を把握できることが昨年の実証で確認され、カルビーは、同社の「フルグラ」を対象として同サービスの利用を近畿地区で開始した。2019年5月からの全国展開開始を目標に導入を進めている。
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