過去10年間、AIはディープニューラルネットワークの応用例と計算能力の向上により、視覚、スピーチ、言語処理、翻訳、ロボット制御、ゲームなどの分野において、継続的に進歩を遂げてきた。現代のAIシステムは、訓練された特定の課題には対処できるが、気候変動やパーソナライズされた医療や教育といった多領域にわたる問題をAIシステムで解決するには、複数のAI技術を汎化した上で熟達させなければならない。
OpenAIとマイクロソフトは、AIシステムにおけるMicrosoft Azureの機能拡張のために提携関係を結び、マイクロソフトはOpenAIに10億ドルを出資した。同提携により、両社はAIの進化を加速させると共に、OpenAIが取り組んでいる汎用人工知能(AGI)の開発を促進する。同提携の内容は以下のとおり。
- マイクロソフトとOpenAIが共同で新たなAzure AIスーパーコンピューティング技術を開発する。
- OpenAIは、自社のサービスをMicrosoft Azure上に移行し、新たなAI技術を開発することで、AGIの提供を目指す。
- マイクロソフトは、OpenAIが新たなAI技術を商用化する際の優先パートナーとなる。
これにより、Azureで新たな計算プラットフォームの構築に注力するほか、開発者が次世代のAIアプリケーションを構築する際にも役立つという。
同プラットフォームは、AIモデルを訓練・実行し、マイクロソフトのスーパーコンピューティングテクノロジを基盤とするハードウェア技術を含んでおり、両社共通の倫理と信頼に対する原理を遵守する。これは、AIの進化が安心、安全かつ信頼性のある方法で実現されるための基盤になるという。
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