2016年10月から、総務省情報通信政策研究所は、社会全体におけるAIネットワーク化の推進に向けた社会的・経済的・倫理的・法的課題を総合的に検討することを目的に、産学民の有識者の参加を得て「AIネットワーク社会推進会議」を開催している。
同推進会議では、「AI利活用原則案」を含む「報告書2018」を公表後、「AI利活用原則」を実現するための具体的方策等に関する検討を進めており、2019年6月15日から同年7月2日まで実施した「報告書2019(案)に関する意見募集」で提出された意見等を踏まえ、今回、「AI利活用ガイドライン~AI利活用のためのプラクティカルリファレンス~(以下、AI利活用ガイドライン)」を含む「報告書2019」を公表した。
AI利活用ガイドラインとは、AIネットワーク化の健全な進展を通じて、AIの便益の増進とリスクの抑制を図り、AIに対する信頼を醸成することにより、AIの利活用や社会実装を促進することを目的に作成された。AIサービスプロバイダやビジネス利用者等が自主的に参照するものとして、また国際的な認識の共有を図るものとして、AI利活用原則及び同原則を実現するための具体的方策について取りまとめたものだ。
同資料の中では、今後の課題として、以下の内容が発表された。
- AI開発ガイドライン案及びAI利活用ガイドラインの周知・展開
- AIの開発及び利活用に関する原則・ガイドラインについての議論のフォローアップと継続的な見直し
- AIネットワーク化が社会・経済にもたらす影響に関するシナリオ分析の継続的な実施及び国際的な共有 等
出典:総務省ホームページ
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