工場やプラントの設備の保守点検は、作業者が巡回しながら複数のメーターを目視で確認し、手書きで記録しているケースが多く、人為的なミスが発生しやすいことが課題となっている。
また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大、豪雨や台風などの災害により、現場に作業者が駆け付けることが困難な状況も発生しているほか、高齢社会に伴う人員不足など課題は多い。
株式会社JVCケンウッドは、岩崎通信機株式会社との協業により、エッジAIカメラとメーター自動読み取りソフトウェア「計器読む像」を連携させたFA向けソリューションの提供を開始した。
同ソリューションは、JVCケンウッドが取り扱っている「EXensors」シリーズのエッジAIカメラに、岩崎通信機の「計器読む像」を移植し、基本機能を継承しながら、初期設定の簡易化や機能の充実化を図ったものである。
カメラで撮影したアナログ・デジタルメーターの画像を数値化し、測定結果をサーバーなどへ送信できる。測定結果はBIツールなどで可視化するほか、設定した値を超えた際には警告灯の点灯やメールで管理者へ通知する等の機能を追加することも可能で、少額の投資で、工場やプラント内の狭い場所にも設置でき、ラインを止めることなく後付けでの設置が可能であるとしている。
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大学卒業後、メーカーに勤務。生産技術職として新規ラインの立ち上げや、工場内のカイゼン業務に携わる。2019年7月に入社し、製造業を中心としたIoTの可能性について探求中。