太陽光発電を取り巻くビジネス環境は目まぐるしく変化している。地球環境保全への意識は年々高まっており、再生可能エネルギー事業は売電目的だけでなく、様々な側面から価値を創出する事業へと転換するステージを迎えている。
太陽光発電においては、発電した電力を販売するだけなくクリーンな電力を効率よく利用する「自家消費」を目的とした導入が進んでいる。自家消費を最適化する手法として、消費電力の変動に追従してパワーコンディショナを高速・高精度制御して電力会社からの買電を抑える「負荷追従機能」が注目されている。
株式会社コンテックは、AIを活用してパワーコンディショナや蓄電池システムの最適制御を行い、逆潮流の発生を抑制できる自家消費型太陽光発電コントローラ「SolarView SC」を提供開始した。
SolarView SCは、AIによる負荷追従機能で再生可能エネルギーを最大限利用することができる自家消費用太陽光発電設備向けの出力制御コントローラである。自社設備の電力使用量からAIが最適な太陽光発電抑制量を推論することで、太陽光発電装備の最適運用を実現する。現場での複雑な設定や発電システムの操作は不要だ。
また、蓄電池システムと連動したパワーコンディショナの出力制御を行う。昼間に発電された余剰電力を蓄電池へ充電し、発電量が不足した場合には蓄電池内の電力を利用する。出力制御により太陽光発電の電力エネルギーを効率よく利用できる。加えて、災害時のBCP対策(Business Continuity Plan:事業継続計画)にも対応することが可能になり、不測の事態が発生した場合の円滑な事業継続を支援する。
さらに、自社設備における消費電力の監視機能も提供されており、デマンド情報が閲覧可能だ。警報ラインを超えた際にメールによる通知を行うなど、発電設備の管理作業をサポートする。
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