大阪ガス株式会社では、道路の掘削作業を行う際、地中に埋設されたガス管や水道管などを破損させないために、地中レーダーを使用して埋設管の位置を特定している。しかし、埋設状況によっては判定が難しいケースがあり、埋設管の正確な位置を特定するには一定の経験が必要だった。
大阪ガスと日本信号株式会社、株式会社HACARUSと共同で、地中にあるガス管や水道管などの位置をAIで判定する「AI自動判定ソフトウェア」を開発し、2021年10月1日より日本信号を通じて販売を開始した。
今回開発したソフトウェアでは、地中レーダーの探査画像をAIが自動判定し、埋設管の位置を特定する。熟練作業者の判定方法をAIに学習させることで、従来より高い精度を実現する。初心者でも簡単に埋設管の位置を特定することが可能となる。
また、少量の学習データで高い精度を発揮できる「スパースモデリング」を採用しており、開発にかかる時間とコストを低減する。さらに、既存の地中レーダーに搭載できるため、機材を買い替えることなく使用できる。
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