北海道電力株式会社と株式会社IHIは、IHI製ボイラーを採用している苫東厚真発電所4号機において、AIによるボイラー燃焼調整最適化支援システムを共同開発し、運用を開始した。
このシステムは、ボイラーにおけるリアルタイムの運転データと、最適な燃焼状態のモデルデータとの差異をAIが自動解析し、燃焼調整に最適な設定を発電所運転員へ通知するものだ。
システムの開発にあたり、北海道電力は最適な燃焼状態のモデルとなる運転データを採取し、IHIはこのデータに基づくシステムの構築を担っている。
これにより、発電所運転員が日常的にボイラーの燃焼調整を実施できるようになるため、ボイラー効率の経時的な低下を抑制するとともに、ボイラー関連機器の運転コスト低減が見込まれている。さらに、ボイラー内で局所的に高温となる状況を回避することで、ボイラーの寿命消費の低減が期待される。
また、両社でAIの提案が妥当かどうかを実機により確認する試験を行い、これまで行ってきた燃焼調整と同等の調整が可能であることが確認されている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。