直近の幼児と保護者を取り巻く環境変化として、共働き世帯は増加し「忙しく子と十分に関わり切れない」という課題を抱えている保護者が増えている。なかでもワーキングマザーは、5年前と比較して18%も増加傾向が続いている。
一方で、変化の激しい未来を生きる子どもたちにとって「コミュニケーション力」「主体性・発信力」「課題解決力」といった資質がこれまで以上に必要になると考えられている。
株式会社ベネッセコーポレーション(以下、ベネッセ)が2023年に実施した保護者調査によると、子どもに身につけさせたい力として「生活習慣」に次いで「言葉による伝え合い」が高く、また「基礎学力」や「英語力」を身につけさせたいと考えており、忙しい中でも生活習慣などだけではなく「コミュニケーション能力を高めたい」「英語の力をつけたい」といったニーズが高いことも分かっている。
このほど、ベネッセとソフトバンクロボティクス株式会社は、生成AIを搭載した幼児向け会話型新サービスAI「しまじろう」を共同開発した。研究開発という位置づけで、年少向け講座「こどもちゃれんじ ほっぷ」4月号受講者から抽選で1万名様に無料で提供される。
AI「しまじろう」は、専用のスマートフォンアプリと、スマートフォンをホールドできる専用の「しまじろうぬいぐるみ」を組み合わせて使用する。しまじろうの声を再現したAI「しまじろう」と子どもが自由に会話できる「おしゃべり」機能や、子ども一人でも飽きずに取り組める「あそび」機能などを搭載している。さらに、会話中の子どもの感情や興味の動きについて、保護者に専用サイトでレポートする。
おしゃべり機能では、こどもちゃれんじで培った35年のノウハウを活かして生成AIを独自にカスタマイズした。年少児に合った会話テーマをしまじろうから投げかけるため、子どもの語彙の増加につながる。
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