株式会社日立システムズは、保守業務に生成AIを適用し、実用化を開始したことを発表した。
まずは、ステップ1として、2024年10月に日立システムズが担っているIT機器の保守業務に生成AIを適用し、報告書の自動作成機能を実装した。以降、順次適用範囲を拡張していく。
具体的には、年間130万件の蓄積した現場ナレッジと生成AIを組み合わせた各種業務支援アプリケーションを開発・適用する。
これにより、熟練技術者の持つノウハウを若手技術者に継承し、品質を底上げするとともに、月に1,100時間以上の時間削減効果を見込んでいるとのことだ。また、IT機器の保守業務における生成AI活用のノウハウを蓄積する考えだ。
ステップ2では、日立グループ内で保守を担っている各社と連携し、日立システムズがIT機器の保守業務を効率化する中で培った効率化のノウハウを、OT機器などIT機器以外の保守業務を行う日立グループ会社に提供する。
今後は、株式会社日立パワーソリューションズと連携して、OT機器などIT機器とは異なる保守業務にて、生成AIによる効率化の有効性検証を行う計画だ。
ステップ3では、日立グループ内で培ったさまざまな業種における「保守ナレッジ」と「生成AI」を掛け合わせたサービスの提供を目指す。
そして、保守エンジニア向けの業務支援サービス開発を推進するとのことだ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。