トヨタシステムズと富士通、基幹システムのアップデート作業に生成AIを活用し作業時間を50%削減

株式会社トヨタシステムズと富士通株式会社は、トヨタシステムズのシステム開発、運用の生産性向上とモダナイゼーションの加速に向けて、富士通の法人向け生成AIサービス「Fujitsu Kozuchi Generative AI」(以下、生成AI)を活用した実証実験を実施した。

トヨタシステムズでは、トヨタグループが利用する生産・物流や販売などの基幹システムの開発・運用を行っている。

システムを構成するOSやプログラミング言語などのアップデートが行われた場合には、システムに反映する必要があるが、アップデートに伴って生じる非互換情報の調査、非互換箇所の抽出、プログラム修正、テストなどの作業が膨大であることが課題であった。

そこで両社は、2023年10月より生産性向上を目指し、トヨタシステムズの基幹システムに関するノウハウと富士通のソフトウェア開発と生成AIの知見を用いて、アップデート作業の効率化に関する実証実験に取り組んできた。

そして、今回の実証実験では、JavaやSQLJで開発された約15,000ファイルを対象に、非互換情報に基づいて生成AIがシステムに影響が予想される非互換箇所を抽出し、プログラムを修正した。

その結果、正確に修正されていることが確認でき、人手で行った場合の作業時間と比較して、約50%の作業時間削減が可能となったのだという。

生成AIサービス「Fujitsu Kozuchi Generative AI」を活用したアップデート作業のプロセスのイメージ

両社は今後、JavaやSQLJ以外のプログラミング言語やテスト工程などにも生成AIの適用範囲を拡げていくことで、さらなる生産性向上を目指すとしている。

また、今回の取り組みをトヨタグループの他システムやプロジェクトに展開していく計画だ。

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