株式会社デンソーテンは、カメラで撮影した顔画像から、ヒヤリハットや居眠りの予兆といった人の内面を推定するAI技術を開発した。
デンソーテンはこれまで、脳波センサーや心拍センサーを用いて、脳や心臓の働きと感情との関係による医学的アプローチ(身体の働き)に基づいた独自の感情モデルを構築し、感情推定技術を開発してきた。
しかし、車載化を想定した場合、上記のような接触型のセンサーでは導入のハードルが高くなるため、今回発表された技術の開発をスタートさせたとのことだ。
この技術では、まず、脳波や心拍などの生体情報から分かる「ヒヤリとする、ハッとする」や「頭がぼんやりする」といった人の内面の状態と、その時の顔画像から眉・目・鼻・口といった顔のパーツの位置や形をあらわす特徴量との関係をAIモデルとして生成する。
次に、カメラで取得した顔画像から特徴量を抽出し、このAIモデルと照合することで、人の内面推定が可能となる。
なお、この技術は、2025年3月5日~3月7日に学校法人芝浦工業大学で開催される「情報処理学会 第212回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会”生体情報に基づいたラベルによる人の内面推定モデル”」にて発表される予定だ。
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