情報システム部門では、SQLの記述が担当者ごとに異なるため属人化しやすく、担当者の異動や引き継ぎの際に、過去に作成されたSQLの内容を把握することが困難なケースが多く見受けられる。
さらに、情報システム部門では、既存システムのリプレイス検討、社内からの問い合わせ対応、セキュリティ対策など、複数の業務を並行して遂行する必要があり、基盤管理や関連分野に関する幅広いスキルが求められる。
こうした中、ウイングアーク1st株式会社、同社が提供するデータ分析基盤「Dr.Sum」において、生成AIを活用した新たな機能「Dr.Sum Copilot」の提供を、2025年4月18日より開始することを発表した。
「Dr.Sum」は、企業内に散在する多様なデータを集計・分析し、ビジネスの意思決定を支援するデータ分析基盤だ。IoTデバイスからの時系列データ分析や、基幹システムのデータ活用、マーケティング分析などで活用されている。
今回発表された「Dr.Sum Copilot」は、高度なSQL知識がなくとも、既存のSQLを理解することを可能にし、これまで習得に時間を要していたSQL解析業務の効率化を実現する機能だ。
具体的には、投入されたSQLを解析し、可読性を高めるためにインデントやスペースを自動で調整した上で、ブロック表現で分かりやすく表示する。
さらに、解析結果がSQLのどの部分に対応しているのかを明示的に示すことで、SQLの理解を深める。
作成されたSQLに対しては、効率的で適切なSQLへの改善案を提示する。
また、複雑なサブクエリも階層化して詳細に解析し、各部分の処理内容を明確に解説する。
加えて、エラースクリプトなども解析できるため、システム運用やメンテナンスにおける工数を削減することが期待できる。
これにより、業務効率化と属人化の解消に貢献するとのことだ。
関連記事:属人化解消について知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
属人化とは?属人化が起きる原因やデメリット、デジタルを活用した具体的な解消方法などを解説
今後ウイングアーク1stは、「Dr.Sum Copilot」を「Dr.Sum」本体機能に統合する予定だ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。