株式会社Preferred Networks(以下、PFN)は、生成AIを活用し、ユースケースごとにパッケージ化したプロダクト・サービス群「PreferredAI(プリファードエーアイ)」の新たなラインナップとして、定性データ分析サービス「Insight Scan(インサイトスキャン)」の提供を開始したことを発表した。
「Insight Scan」は、ウェブ上の口コミ、コールセンターの応対履歴、特許情報といった企業内のテキストデータを分類・分析し、インサイトの発掘を支援するサービスだ。
大規模言語モデル(以下、LLM)がテキストの文脈やニュアンスを分析し、パターンや関連性を見出す。そして、AIが分析の切り口となる分類ラベルを自動で提案する。
なお、データの深掘りや分類の修正などは、AIとの対話形式で指示することができる。
分析結果は、分布や時系列変化などが視覚的に分かりやすいサマリーとして提示される。ユーザは表示されたサマリーを元に、ラベルを修正して再分析を実行することも可能だ。
導入事例として、通信企業の例が挙げられている。同社は、「Insight Scan」を特許情報の比較と評価の分析に活用し、今まで膨大すぎて実施することができなかった1000件単位の分析を、数時間で実施できるようになった。
社内からは効率化できるというメリットが評価される一方、AIによる分類の妥当性や精度向上については継続的な課題として認識しているとのことだ。
PFNは今後、「Insight Scan」に対し、より高度な分析機能の追加や、様々な外部システムとの連携機能を強化していくとしている。
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