株式会社ビジョンは、同社が提供するWi-Fiルーターレンタル事業において、アクロクエストテクノロジー株式会社の生成AIを活用した外観検査自動化システムを導入したことを発表した。
ビジョンは、海外用「グローバルWiFi」や訪日客向け「NINJA WiFi」、国内在住者向け「WiFiレンタルどっとこむ」などのレンタルWi-Fiサービスを展開している企業だ。
利用者数の増加に伴い、取り扱う端末も急増し、全国4拠点での外観検査にかかる作業時間は月200時間を超える状況であった。
従来の目視検査では人材負担が大きく、品質を維持しながら効率を高める仕組みが求められていた。
そこで今回、外観検査自動化システムを導入。このシステムの外観検査には、Amazon Bedrockを用いたAIエージェントを構築しており、キズや凹み、膨張による膨らみやUSB接続端子部の異常を自動検知することができる。
また、タブレット上で検証対象を撮影し、外観検査結果を実施できるアプリを開発することにより、その場で検査結果を確認できるほか、入力したコメントとともに結果を記録できる仕様となっている。
なお、プロンプトチューニングにより、教師データを必要とせず、目視に近い精度での自動検査を実現している。
これにより、月間作業時間を200時間から140時間へと30%削減し、コスト抑制を実現。また、検査拠点を4か所から6か所へ拡大し、返却端末の迅速な検査体制を確立することができた。
さらに、専門知識を持たないスタッフでも一定品質の検査が可能となり、人材育成負荷も軽減したとのことだ。
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