ソフトバンク株式会社は、AIで解析したカメラ映像を多様な用途で活用できるAI映像解析プラットフォーム「STAION」の提供を、2021年度中に開始することを発表した。
また、STAIONの提供と併せて、STAIONで利用できる各種サービスやカメラ、AI映像解析機器を提供・開発するパートナー企業を「AIエンジンパートナー」「デバイスパートナー」「コンサルティング・SIパートナー」の3つのカテゴリーで募集し、STAIONを基盤としたサービス開発やパートナー企業同士の共創を促進する「STAIONパートナープログラム」を開始する。
STAIONは、業務の効率化や、生産性・安全性の向上、マーケティング、人流分析、見守り、防犯などの多様な用途を想定して、ソフトバンクが「Microsoft Azure」を基盤に独自に開発したプラットフォームだ。AI映像解析機器を一括管理・運用することが可能で、STAIONと連携するAI映像解析機器とネットワークカメラ(※1)を接続させたり、STAIONと連携するAIカメラ(※2)を活用したりすることで、AIによるカメラ映像の解析結果を活用した各種サービスを利用できる。
店内の商品の欠品・空席や工場での不良品、危険な行動、車両番号を検知するサービスや、来場者の人数や人物の年齢・性別を分析するサービス、顔認証技術を活用したサービスなど、さまざまな業界で活用できるものをパートナー企業と共創する。
また、医療施設や介護施設向けには、定期巡回業務の軽減などを目的に、施設利用者の転倒を検知して自動でスタッフに通知するサービスなどを提供する予定としており、工場や駅、空港などで活用できるサービスも順次追加するとのことだ。
※1 ネットワークカメラ:撮影した映像などを遠隔でリアルタイムで確認できるカメラ。STAIONに対応するのは、ネットワークカメラのインターフェースの標準化フォーラムであるONVIF(Open Network Video Interface Forum)が定める規格に準拠したカメラに限る。
※2 AIカメラ:AIチップとAIアルゴリズムが搭載されたネットワークカメラ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。