NECプラットフォームズは、エッジAIやIoT技術を用いて自動で排泄を検知し、職員へ通知する介護施設向けの「NECサニタリー利用記録システム」を、2022年5月23日より販売開始する。
「NECサニタリー利用記録システム」は、NECソリューションイノベータ株式会社と共同で開発し、トイレに後付けできる光学センサを用いた「排泄検知ユニット」と、エッジコンピューティングによるAIエンジンでデータを処理する「制御ボックス」(トップ画参照)から構成されている。
排泄データは、便座の下に設置した排泄検知ユニットから収集し、エッジAIで分析した排泄情報を、利用者情報と共に担当する施設職員が閲覧できる専用アプリへ通知する。また、長時間着座など、注意すべき行動も検知・通知することができる。
なお「NECサニタリー利用記録システム」は、介護現場での使用感や効果を検証するため、社会福祉法人ウェルフェア仙台の特別養護老人ホーム大年寺山ジェロントピアに、2022年1月より先行導入されている。
「NECサニタリー利用記録システム」の主な特長
トイレ見守りと記録業務の効率化
エッジAIやIoT技術を用いて自動で排泄を検知し、排尿・排便時刻、着座時間、便量、便の性状、排尿の時間など、排泄情報と予め紐づけた施設利用者情報をスマートフォンのアプリへ通知を行う。これにより、職員の手書きによる排泄記録が不要になることに加えて、効率的な排泄日誌の作成に向けて、介護記録ソフトとも今後連携していく予定だ。
プライバシーを確保
利用者のプライバシーを確保するため、排泄に関するデータの分析処理はトイレに設置された機器内で完結する。そのため、光学センサから取得したデータは分析後すぐに廃棄、便量や便の性状など、必要最低限の情報に加工して利用される。なお、排泄に関するデータは本人の同意のもとで収集し、「NECサニタリー利用記録システム」内のみにて使用され、他の目的に使用されることはない。
直感的に操作できるアプリ
施設職員が情報を受けるスマートフォンアプリは、ウンログ株式会社(以下、ウンログ)の協力により開発され、言語による補足説明を最小限にしたインタフェースを実現している。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。