富士通株式会社は、屋外で利用するローカル5Gのシステム全体を検証できる常設の施設として、通信機器の製造拠点である那須工場に検証環境を構築したことを発表した。
この検証環境では、富士通が提供するローカル5G スタンドアロンシステム「FUJITSU Network PW300」を使用した実験基地局、およびローカル5Gネットワークを常設。約1万5,000平方メートル・高度20メートルのエリアにおいて、住宅が密集する地域での検証が難しいドローンを活用した飛行実験や、広範囲での無人搬送車、無人搬送ロボット(以下、AGV)の運行試験など、ローカル5Gの屋外活用に向けた技術検証が可能になる。
また、ローカル5G向けセキュリティは、トレンドマイクロ株式会社が提供する、5Gおよびローカル5G向けセキュリティソリューション「Trend Micro Mobile Network Security」を「FUJITSU Network PW300」に組み込み常設している。
これにより、例えば、屋外施設の設備点検や侵入者検知、河川や山斜面の監視を模した検証など、現場にローカル5G環境を構築する前に、制御の妥当性やシステムの保全性、連結試験など、ローカル5Gを含むシステム全体の検証を行うことができる。
さらに、屋内検証環境の「FUJITSU コラボレーションラボ」と連携することにより、屋内動作検証から実際の運用に近い屋外での検証まで含めた大規模な検証を行うことも可能だ。
今後は、この検証環境を用いた検証の第一弾として、NTTコミュニケーションズ株式会社による侵入者検知や対象物を自動追尾する監視業務向けの機能について、ローカル5Gを活用した場合の有用性を、7月中旬より共同で検証する。
プレスリリース提供:富士通
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