空調設備は、消費電力の大きい電化製品のひとつであり、効率的な運用が求められている。しかし、空調設備をはじめとする多くの電化製品は、赤外線通信による「リモコン」での制御が主流であるため、センサなどのIoTデバイスと連携したシステム構築が難しいという課題がある。
そうした中、アステリア株式会社と香港の遠隔制御システム開発会社Remotec Technology Limited(以下 リモテック)は、アステリアのAI搭載IoT統合エッジウェア「Gravio(グラヴィオ)」と、リモテックの手がける遠隔制御システムを活用し、オフィス向けの赤外線リモコン対応電化製品IoT化エッジ開発キット「Smart IR Edge Control Toolkit」を共同開発した。そして第一弾として、空調設備向けに、2022年8月9日よりアジア地域への販売を開始することを発表した。
「Smart IR Edge Control Toolkit」は、Gravioセンサー(温湿度センサー、CO2センサーなど計10種)、Gravio USB Zigbeeドングル、Remotec USB 遠隔制御用赤外線デバイス、エッジコンピューターからなる開発キットだ。
GravioのIoTセンサで取得した温湿度、CO2濃度、在室人数などの様々なデータをもとに、リモテックの遠隔制御システムをGravioが統合管理する。
「Smart IR Edge Control Toolkit」は、アジアを中心とした事業者向けに設計されており、まずは数量限定で提供され、ニーズに応じて提供数や対応機器を拡大していくとしている。
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