現在、製造業のDXとして画像検査や外観検査の自動化が注目されているが、画像検査AIの開発にかかる大きなコストが導入の壁となっている。一般的に、画像検査AIは、AIの専門知識を持ったシステムエンジニアが数か月かけて開発する。また、検査対象ごとに新たに学習データを集めてAIを新規開発する必要があり、開発済みのAIを再利用することが困難である。これらの要因により、画像検査AI導入には多額のコストがかかるため、中小規模の工場では導入を断念するケースがほとんどだった。
株式会社AIロボティクスは、ノーコードで(プログラミングせずに画面上の操作だけで)画像検査AIを無料作成できるクラウドサービス「ADFI」の正式版の提供を開始した。
ADFIは、AIの専門知識が無くても、アカウント作成後すぐにWebブラウザの画面上で画像検査AIの作成と性能検証を行うことができる。必要な操作は、学習画像とテスト画像をアップロードして、学習実行ボタンを押すのみで完結するため、面倒なAIのパラメータ調整などは不要だ。容易に画像検査AIを無料作成できるため、開発コストが削減できる。
また、ADFIによる画像異常検知のベンチマークを使った性能評価実験では、2021年時点の3つの世界最先端手法と同等以上の精度を達成した。
さらにADFIは独自技術により、一般的なディープラーニングの学習に必要な画像データ数の10分の1以下の画像データ数(最小10枚の正常画像のみ)で、画像検査AIを作成することができるほか、クラウド上でAIの学習と実行を行うため、利用者側ではGPUを搭載したサーバーなどの高価なコンピュータは必要ない。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。