日本では多くのプラントが設備の老朽化や現場作業員の高齢化等の課題に直面する中、IoT・ビッグデータ・AIの活用によりヒトを補完しながら、安全性と収益性の両立を実現している企業がある。こうした産業保安のスマート化に先行的に取り組む25社について、スマート化技術の内容やその効果、技術導入に成功した要因等を取りまとめた。
近年、産業事故の件数は減少傾向にある一方、重大事故は引き続き発生している。この要因としては、多くのプラントで全面的なリニューアルが遅れ、老朽化が進むほか、保守・保全管理の実務を担ってきたベテラン従業員が引退の時期を迎えていることが挙げられる。こうした課題に対応していくためには、IoT・ビッグデータ・AIの活用によりヒトを補完しながら、安全性を維持・向上していくことが重要。幾つかのプラントでは既に実用化されており、安全性のみならず、収益性の向上も同時に実現しているという。
同事例集は、石油精製・石油化学、電力・ガス等の分野において、IoT・ビッグデータ等を活用した産業保安のスマート化に先行的に取り組む25社について、スマート化技術の内容やその効果、技術導入に成功した要因等を取りまとめたもの。
同事例集で取り上げられた25社のうち全ての企業が、スマート化投資により安全性・収益性の双方が向上したと回答した。また、スマート化投資が円滑に進められた要因としては、同社による現場ニーズを適切な把握と技術導入の打診、幾つかの技術を試した上で、効果が確認できた技術から導入を拡大していくスモールスタートの活用、などが挙げられている。
同事例集が、本社と現場の皆様によるスマート化投資の検討を活性化し、加速化する一助となることを期待するとしている。
詳細は経済産業省のこちらのPDFを参照。
出典:経済産業省ウェブサイト
【関連リンク】
・経済産業省(METI)
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