日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は、株式会社NTTドコモと、1次産業向けにAIを活用した新たなIoTソリューションの開発および営業活動について協業し開始する。
同ソリューションは、NTTグループのAI技術「corevo」を活用してドコモが開発したAI「自然対話エンジン」「画像認識エンジン」と、IBMコーポレーション が全世界で約6,000社以上の顧客に提供し、1,400社を超えるパートナーとのエコシステムを構築している「IoT分析プラットフォーム」を連携したソリューションだ。
両社の技術を連携することで、センサ-等のIoT機器から取得した数値情報だけでなく、カメラ画像や音声等の繊細かつ複雑な情報を、プラットフォーム上で蓄積・分析することが可能となり、これまで以上に精度の高い解析結果を導き出すことができるという。
例えば、これまで農業分野で活用されているIoTサービスは、センサ-から水温、気温、水位等のデータを取得し、農場の状態の監視や作物がどのような状態であるかの可視化、予測等に留まるものだったが、画像データを加えることで農作物の視覚的な情報が計測され、病気の兆候や生育状況の把握が可能となり、病気を未然に防ぐことや、収穫の最適なタイミングが予測できるという。
また、音声に対応することで熟練の農業従事者の経験、知識に基づく助言等を随時音声で取得し、さらに取得時の気候・環境データと関連付けることで、可視化が難しかった栽培技術と気候条件の新たな判断ロジックを解析に加えることで、経験が浅い従事者でも熟練者の判断が可能となり、農作業の稼働削減だけではなく、雇用拡大が期待できるとのことだ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。