日立ソリューションズは、トヨタ自動車の元町工場に「GeoMation 屋内位置把握ソリューション」を導入し、無人搬送車(AGV)の復旧作業にかかる工数を50%削減したと発表した。
同ソリューションは次のような仕組みだ。
AGVの位置を検知し、それを工場図面に示して大型モニター上で可視化する。AGVが異常停止すると色と音で警告を出す。AGVの位置検知は、電波を発信するIoTタグとその電波を受信するIoTルーターをAGVと移動経路に設置することで行う。
これにより、現場の作業員は速やかにAGVの異常停止とその位置を把握できるようになり、停止したAGVの復旧作業にかかる工数を50%削減した。また、IoTタグ/ルーターは低価格で消費電力が少なく電気工事が不要なため、低コストでの導入が可能だった。
トヨタの「クラウン」などを生産する元町工場で車軸ユニットを製造する機械部では、各工程間の部品運搬にAGVを導入している。しかし、作業員の目が届かない箇所での渋滞や脱線による異常停止トラブルを速やかに発見できず、停止したAGVの復旧作業やAGV停止中の人手による代替運搬作業にかかる工数の増加が課題となっていた。
【関連リンク】
・日立ソリューションズ(Hitachi Solutions)
・トヨタ(TOYOTA)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。