中部電力株式会社、KDDI株式会社、豊田市の3者は豊田市立中山小学校の学区内において、IoT向け通信技術であるLPWAを活用した児童の見守りサービスの実証実験を開始すると発表した。実施期間は本年11月1日~11月30日で、対象は豊田市立中山小学校の児童約60名ならびにその家族となる。
児童の見守りサービスは、「下校時間が遅くて心配」、「一人で習い事に通わせるのが心配」といった児童の保護者のニーズに対応することを目的に、中部電力が主体となり開発を進めているサービスだ。
同サービスを活用すると、児童が携帯する小型通信端末で測位した位置情報をLPWAを活用してサーバーに送信することで、児童の家族のスマートフォンやパソコンから児童の位置情報を確認することができる。
役割分担としては、中部電力が専用WEB画面の開発や実証運営を行い、KDDIはLPWA (LoRaWAN) の通信網を学区内に整備する。豊田市は、同実証実験を「豊田市つながる社会実証推進協議会」の活動に位置づけ、関係箇所との調整など実証支援を行う。
なお、児童の見守りサービスの特徴は以下の通りだ。
- 位置情報表示:児童の現在位置や過去の移動履歴を地図上に表示
- 通過時間表示:児童の通過した場所の通過時間を表示
- 地点登録・表示:児童がよく訪れる地点や危険場所を地図上に登録・表示
- メール送信機能:自宅・小学校や登録地点への到着・出発情報をメールでお知らせ
【関連リンク】
・中部電力(CHUBU Electric Power)
・ケイディーディーアイ(KDDI)
・豊田市つながる社会実証推進協議会
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。