飲食店におけるテーブルのIoT化 注文0分、会計0分のオーダーシステムへ ーボクシーズ Putmenu 鳥居暁氏

飲食店でも人材不足、生産性向上の流れは叫ばれている。先日行われたマイクロソフト主催の勉強会の場で、飲食店におけるテーブルをIoT化することで、「注文0分、会計0分のオーダーシステム」を提供する、ボクシーズの取り組みが紹介された。

テーブルをIoT化というと、どういうことをするのか想像がつくだろうか。

実は、「putmenu」と名付けられたこのサービスは、2015年にボクシーズが帝人と共同で作った、シート(PaperBeacon)で「テーブルIoT」を進めているのだという。

PaperBeaconは、飲食店のテーブルに特殊な透明シートを貼るのだが、利用者が専用アプリで注文内容を登録、電子決済用のカード情報もあらかじめ登録しておくと、テーブルにスマートフォンを置いたときだけ、注文と決済が実行されるというのだ。

つまり、店舗に行く前に、何を食べようか検討しておき、あらかじめ注文と決済予約をしておくことで、店舗に座ったら「注文にも会計にも時間が取られない」というところが新しいのだ。

ボクシーズ株式会社 代表取締役 鳥居暁氏

顧客側からすると、混雑時になかなか注文を取りに来てくれない、お会計待ちでなかなか次の場所に移動できないというケースがなくなる。

また、店舗側からすると、顧客をテーブルに案内して、1. メニューを置きに行って、2. 注文をとり、3. テーブルに料理を運び、4. お会計のために顧客に呼ばれ、5. 計算伝票を運び、6. カード決済ならカードを取りに行き、7. 決済を行う、といった幾つもある注文〜お会計までのステップの大半を省略することができるのだ。

すでに12言語での利用ができ、今後海外の観光客が増えても、スタッフが多言語を習得しておく必要がないのだという。

渋谷の「Pizza & Winally Esola」という店舗でPaperBeaconを使ったサービスがすでに行なわれていて、現金やカードがなくても飲食ができるのだという。

他にも、フードコートでもこの仕組みを導入することで、席に着いたところでアプリから注文する。呼び出しはアプリに通知されるので、カウンターには一度だけ取りに行けばよいことになる。

海外展開をしたい店舗においても、すでにシステム全体が多言語化されたクラウドサービスであるため、この透明シートを店舗の机にはれば簡単に始められるというところが興味深い。

関連情報:ボクシーズ株式会社

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