5Gで使われるSub6帯(3.7GHz帯、4.5GHz帯)周波数の電波は、通信距離が短いため、エリアをカバーする基地局とアンテナを多数設置する必要がある。
しかし従来のアンテナは、街灯や電柱等の円柱物に巻き付けて設置することが困難であるほか、デザイン面で景観と調和しないなど課題があったという。
そこで大日本印刷株式会社(以下、DNP)は本日、5GのSub6周波数帯に対応し、直径15cmの細い円柱にも巻き付けられる、意匠性・耐候性の高いフィルム型アンテナを開発したことを発表した。
このフィルム型アンテナは、形状や給電線の設計を工夫することで、5G-Sub6帯で各通信キャリアに割り当てられている100MHz以上の帯域幅に対応しながら、直径15cmの細い円柱にも巻き付けられる可撓性(かとうせい:しなやかにたわむ機能)を持っている。
また、電子線(EB:Electron Beam)を照射してフィルムにコーティングした、機能性樹脂等を硬化させるDNP独自のEBコーティング技術を活用することで、耐候性を高め、設置箇所に馴染むデザインが施されている。
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