クアルコムは2月15日、5G Advancedに対応した初の携帯電話モデム「Snapdragon(スナップドラゴン) X75 5G Modem-RF System(Snapdragon X75 5G)」を発表した。
5GとAI(人工知能)をサポートする統合AItensorアクセラレータ「5G AI Processor Gen2」を搭載。また、AI活用の最適化で「5G AI Suite Gen2」を導入。従来製品に比べ、AIの性能を2.5倍アップしており、速度、カバレッジ、モビリティ、リンクの堅牢(けんろう)性、位置精度を向上させた。
同時に、新たなモデムRFアーキテクチャも導入。新たに「mmWave-sub6アーキテクチャ」と、mmWaveアンテナモジュール「Qualcomm QTM565」を採用しており、ハードウエアの占有領域、コスト、設計の複雑さ、消費電力を削減できるという。
mmWave用の10 キャリアアグリゲーション、サブ6バンド用の5Xキャリアアグリゲーション、5GアップリンクMIMOに対応。通信速度は下り最大10Gbps、上り通信速度は最大3.5Gbps。
「5G Advanced」は、5Gの高度化バージョン。スループット、カバレッジなどの改善、さらなる通信速度の高速化、多様な周波数帯への対応といった技術の向上が期待されている。
「Snapdragon X75」を搭載した商用機器は2023年の後半までに発売される予定。クアルコムでは自動車、PC、産業用IoT機器などでの利用を見込んでいる。
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