ぷらっとホーム株式会社は、同社が提供するIoTゲートウェイ「OpenBlocks IoT」シリーズの新ラインナップとして、「OpenBlocks IoT FX1/E」(オープンブロックス・アイオーティー・エフエックス・ワン・イー)を発表した。
IoTゲートウェイは、センサからデータを受信し、IoT特有のプロトコルをインターネットで利用できるように変換して、常時クラウドにデータを送り続けるデバイスだ。
今回発表された「OpenBlocks IoT FX1/E」は、MPU i.MX 8M Plus QuadLiteを搭載しており、処理高速化を実現しながらも、低消費電力を実現している。
また、「OpenBlocks IoT FX1」と同等の処理性能を維持しつつ、ストレージを8GB(eMMC)に変更することで、コストを軽減させている。
通常のIoTデバイスは、人が立ち寄れない場所など、設置場所に制約があるケースが多いが、「OpenBlocks IoT FX1」はEthernetケーブルで受給電可能なPoEに対応しており、様々な設置場所に対応することができる。
さらに、「OpenBlocks IoT」シリーズは、各製品の堅牢性を示すMTBF数値を公表しており、「OpenBlocks IoT FX1/E」のMTBF値は、PoEやDC給電時で187万時間だ。(値が大きいほど故障間隔が長く高い信頼性を表す。)なお、ファンなどの可動部分をなくしたハードウェア構造による、高い堅牢性は従来通り引き継がれている。
IoTセンサなどの各種IoTデバイスは、主にIoT特有の通信規格やプロトコルが採用されている。「OpenBlocks IoT FX1」は、それらのIoTゲートウェイに通常必要な、デバイスごとの接続プログラム開発を不要にし、Webブラウザ上での設定で接続を可能とした「IoTゲートウェイソフトウェア FW5」搭載してしている。
サポートしているプロトコルは、クラウドやWebサーバで使われるMQTTやRESTなどで、主要クラウドサービスとも、Webブラウザ上に必要項目を入力することでノーコード接続が可能だ。
加えて、複雑なデータ構造のIoTデバイスなど、IoTゲートウェイソフトウェアFW5未対応の機器でも、ユーザがデータ変換パターンを記したLua言語のスクリプトを追加することで、以後、ノーコードで接続できるようなカスタマイズが可能だ。
また、FTPサーバ、クライアント機能を搭載しており、CSVファイルなどのIoTデータファイルを、PLCなどのFTPサーバ機能を持つ装置からダウンロードしたり、任意のFTPサーバへ送信することが可能だ。
通信規格は、標準搭載のIEEE 802.11規格の無線LAN、Bluetoothに加え、オプションの拡張モジュールを装着することにより、LTE、EnOcean、ミスター省エネ、地域BWAなど、IoTで主要な無線通信規格に対応している。
さらに、最新のDebian GNU/Linux 11を搭載し、Node-REDなどのLinuxオープンソースソフトウェアが利用可能だ。
セキュリティに関しては、死活監視・一括設定変更・アップデート・グループ管理など、全ての操作が独自技術を用いてセキュアにリモートで行えるデバイスマネージメントサービス「AirManage®2」の1年間利用権が付属している。なお、2年目以降は保守サービスに含まれ有償となる。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。