株式会社ダスキンでは、清掃・衛生用品のレンタルや役務サービス、フードサービスまで様々な事業を展開しており、清掃用品(モップやマット)をレンタルする循環型ビジネスにおいては、全国にある47の工場が重要な役割を担っている。しかし、複雑化した工場内ネットワークの構成把握や管理の煩雑さ、トラブル発生時の早期復旧が課題となっていた。また、無線モバイル機器などのデジタル技術の柔軟な活用を検討していた。
日本電気株式会社(以下、NEC)とダスキンは、SDN(※)技術を活用した工場内ネットワークを構築し、ダスキン大阪中央工場で稼働を開始した。
新しいネットワークは、NECのSDNコントローラソフトウェア「UNIVERGE Network Operation Engine」、LANスイッチ「UNIVERGE QXシリーズ」などで構成されている。ネットワーク全体を物理的に統合することで、本部から一元管理することができる。これにより、管理の効率化やトラブル発生時の対応の迅速化を実現した。
また、ネットワークを用途に応じて論理的に分割することで、ネットワークの遅延を抑えたり、セキュリティレベルを変えたりするなど、構成の変更・追加にも容易に対応することが可能となり、運用の効率化を実現する。
両社は今後、ダスキン大阪中央工場以外の工場も、段階的にSDN技術を用いた新ネットワークに移行していくという。
※ SDN:Software-Defined Networkingの略でネットワークをソフトウェアで制御する概念。
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