株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)、日本電気株式会社(以下、NEC)、Sandvineは、ハイブリッドクラウド構成で構築した5Gコアネットワーク(5GC)と、ドコモが提供する5G SAの商用無線基地局を利用し、エリアや時間を指定してネットワークスライスを提供する技術の実現に向けた実証実験に成功したことを発表した。
実証実験では、オーケストレーションプラットフォームである「Qmonus(クモナス)」より、ハイブリッドクラウド構成で構築した5GCに対して、オンデマンドで利用エリアや時間を指定したネットワークスライスを生成することに成功した。
また、ハイブリッドクラウド上の5GCで生成したネットワークスライスと、商用環境の5G SAの無線基地局を接続した実通信が利用可能だ。
さらに、ユーザ通信処理装置(以下、UPF)である「ARM-Powered UPF」および「UPF on Outposts」と、端末とクラウドでのサービス情報処理を協調させ高速化する技術である「ISAP」を活用したGPUアクセラレーション機能を連携することで、高速かつ高精度にAI映像解析することができる。
加えて、トラフィックおよびアプリケーション識別・制御ソリューションを活用し、ネットワークスライスごとにQoS/QoEなどのネットワーク品質監視を行うことが可能だ。
これにより、イベント会場や災害地域など、通信トラフィックが集中する特定スポットで日時を指定して利用用途に応じた最適なネットワークを提供するなど、顧客の多様な要望に対応するネットワークを提供することを目指すとしている。
今後ドコモ、NTT Com、NEC、Sandvineは、今回の技術導入に向けた検討を進めるとともに、ネットワークスライシングを活用したネットワークの研究開発およびサービス提供を推進していく計画だ。
なお、「次世代クラウドスライシング」の取り組みは、2024年1月17日からドコモが開催する「docomo Open Houseʼ24」にて紹介される。
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