日本は、2025年に、ベビーブーム世代が75歳を超え、超高齢社会に突入する。さらに、核家族化による、単身世帯、夫婦のみ世帯、夫婦ともに65歳以上の世帯などが増加しており、介護福祉サービスに対する需要の増大・多様化が見込まれている。このような中、介護福祉サービスの担い手である現場職員の負担増による疲弊、離職、人材不足も問題視されている。
そこで、株式会社リンクジャパンは、超高齢社会問題に伴う介護職の人材不足、介護施設の不足、孤独死を解決するべく、AIとIoTを活用した見守りサービスのトータルプラットフォーム「eMamo(イーマモ)」を開発し、7月から提供開始する。「eMamo」は、単一製品のセンシングではなく、多種多様なセンサー(ドアセンサー、人感センサー、温度異常、カーテン開閉など)の結果をトータルで判断して、介護事業者、警備会社、家族に通知する。
特徴は以下の通り。
- 多種多様なセンサーを一括提供(心拍、呼吸、離床、温度、湿度、トイレ回数、転倒、体温、ドア開閉など)
- 導入センサーは被介護者の状況に応じたカスタマイズが可能
- パーソナルデータの蓄積による、異変の早期発見が可能
- 他社IoT製品との連携も可能
- 音声記録サービス付
- 安価な導入コスト(1人1ヶ月1,000円から)
- 事前研修不要の直感的なUI設計
- ネット未設備の場合もインターネットサービスも併せて提供可能
「eMamo」は、2018年10月、福岡市が行うプロジェクト「福岡100」のひとつである「ケアテック推進コンソーシアム」事業にて選出され、2019年3月から福岡市老人ホーム「ハーベスト高宮」にて実証実験を実施した。現場職員の業務軽減や精神的ストレスの軽減効果が認められ、正式導入が決定した。
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