オンキヨーは、スマートスピーカーの音声を認識する「入口」のマイク部分に関しての性能を改良した、マイク基板新規取り付け構造を開発した。
スマートスピーカーでは、声による指示を受け取る「音の入口」と、質問への応答や音楽を再生するための「音の出口」のそれぞれが重要となるが、今回の技術は「入口」のマイク部分に該当する。
スマートスピーカーは、周囲に騒音があったり、スマートスピーカー自体が音楽を再生しているような状況においても、外部からの声による指示を的確に認識する必要がある。
しかしながら、スマートスピーカーの大音量化・高音質化を追求すればするほど、マイクから入る音声の認識が困難になるという課題があった。
そのような中、オンキヨーでは、マイク基板を天面ラバー部に直接固定し、他の筐体と接触しないフローティング構造を開発。
それによりマイクに伝わる筐体内部振動を抑制しフラットなマイク特性を実現し、大音量で音楽を再生している際に小さな声で発話しても音声認識が可能になるという。
オンキヨーは、同技術を特許出願中(平成29年11月17日現在)であり、11月14日付で発表。同日に発表されたスマートスピーカーG3にも採用されている。
【関連リンク】
・オンキョー(ONKYO)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。