ラスベガスで開催されていた、CES2018レポートの第18弾はサムスンブースからだ。
サムスンは、総合家電メーカーらしく、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、パソコン、スマホ、・・・と様々なモノを展示する一方で、入り口の大きなディスプレイでは、それぞれの家電が生活シーンの中でつながるというイメージ訴求を行っていた。
また、ブースの中心部には、リビングと寝室をイメージした二つの部屋を準備し、生活のシーンを切り取ったデモを行った。
サムスンはBixbyと呼ばれる音声応答エンジンを昨年すでにリリースしているが、このエンジンを使って家電をコントロールした。
リビングで、音声認識エンジン対応のリモコンに向かって、リビングから寝室に移動することを伝えると、寝室の電気がつき、カーテンが閉まり、リビングで聞いていた音楽は寝室のスピーカーに自動的に切り替わるといった、ある行動に基づいたテーマ性を一括で行うというデモであった。
以前のレポートでも書いた通り、スマートホームの「テーマ化」が進んでいることがここでも現れている。
それぞれのモノの進化もあるが、家ナカの家電を自社でラインナップできる総合家電メーカーならではの、つながることの価値演出がされていた。
同社のスマートハブとなるSmartThingsも取り込み、自社製品だけでなく、他社のアプライアンス製品を巻き込んだテーマ化がより一層進むことになるだろう。
CES2018特集
1. モビリティからスマートシティを実現する、フォードの取り組み
2. 2018年に注目すべき3つの技術カテゴリー
3. HUAWEIの新スマートフォンMate10Proとスマートホームソリューション
4. スマートホームはハブ化の流れへ
5. VIAROOM HOME フランス発インテリジェントハブ
6. PLOTT AR技術を使ったリアルとバーチャルの融合
7. 5Gは未来を可能にするのか、クアルコム・百度・ベライゾン、トップの想い
8. 日本のユニークなセンシング技術を集結
9. ソースネクストの自動翻訳「POCKETALK」を試す
10. クアルコムのモバイルAIへの対応と最新プロセッサーの力
11. 「移動の再定義」が具体的に始まる日は近い
12. Intelの5Gを意識した取り組みと有人飛行のドローン
13. VR用素材を美しく作る、コダックの4K対応360°カメラ
14. 不在時の宅配物を守るIoTロックシステム
15. SONYは、スマートホームとaibo、車載イメージセンサー技術などで技術力をアピール
16. サムスンは生活シーンを意識したつながる家電を展示
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。