建設現場のDX・自動化を目指す東京大学発スタートアップのARAV株式会社と株式会社富士建、ビスペル合同会社は共同で、油圧ショベルをインターネット経由でリアルタイムに遠隔操作する「建機Webコントローラー」の実証実験に成功し、同システムの事業化を開始した。
建機Webコントローラーは、メーカーや機種問わずに既存の建設機械に後付けで搭載でき、本体に通信用SIMを内蔵しているため携帯電話回線が通じるエリアであればどこでも利用できる。また、インターネットに接続したノートパソコン、スマートフォン、簡易コントロールルームから遠隔で操作できるため、新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした建設現場のテレワーク化にも応用できる。さらに、バケット先を水平に動かすような複雑かつ繊細な動きも可能だ。
今回、静岡県富士市に用意した1/14スケールモデルを用い、東京都、滋賀県、福岡県など1000km離れた場所であってもリアルタイムに遠隔操作できることを確認した。また、検証した要素技術を油圧ショベル実機に実装したところ、正常に動作することを確認した。
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