鹿島建設株式会社と株式会社リコーは、工事現場において、VR空間を利用した遠隔現場管理システム「リコーバーチャルワークプレイス」(以下、VWP)を用いた現場の遠隔管理を実施しているが、従来のウェブカメラは画角が限定的で、遠隔からの参加者は現場全体の状況を十分に把握することが困難だという課題があった。
そこで両社は、VWPに360°カメラ「RICOH THETA」とライブストリーミングサービス「RICOH Live Streaming API」を適用することで、VR空間内のコミュニケーションを360°ライブ映像で行える機能を追加し、複数人がいつでも遠隔から360°ライブ配信映像内に同時参加できる環境を構築した。
360°カメラを用いることで、これまでの限定的な画角では確認しきれない可能性のあった箇所も確認することができるようになった。
また、参加者同士は360°のライブ映像内でコミュニケーションを取ることができるめ、バーチャル空間上での合意形成が可能となった。
さらに、より多くの関係者が遠隔参加できるよう、PCやiPad等の端末からも、VRゴーグルを装着した参加者と同じ360°ライブ映像を見ることができる。
今後は、遠隔パトロールや遠隔立会等への展開を推進するため、必要な実施手順を整備するとともに、屋外での長期使用に耐えうる設備の耐久性やシステムの操作性を改善していくという。
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