株式会社小松製作所(以下、コマツ)とその子会社である株式会社EARTHBRAINは、建設機械向けの遠隔操作システムを共同で開発し、2023年3月より提供を開始した。
今回提供を開始したシステムは、コマツのラジコン仕様車をベースに開発された。遠隔操作の信号をラジコン操作用に変換し、信号を伝えるためのソフトウェアとコントローラを新規開発して組み合わせている。
また、EARTHBRAINが開発した遠隔操作用コックピットでは、建設機械から送られた高精細映像により、前後左右や作業機を確認しながら遠隔操作を行うことができる。
遠隔操作に必要な現場の映像や制御信号の送受信には、NTTコミュニケーションズ株式会社の協力のもと5Gを利用しており、建設現場と遠隔操作拠点間を5Gおよびクラウド基盤「docomo MEC」と「MECダイレクト」で接続する。
今後は、このシステムを既に導入しているオオノ開發株式会社の協力のもと、2023年上期を目途にした量産に向け、技術面・安全面での最終検証を進めていく予定だ。
なお、システムはSmart Construction FleetおよびSmart Construction Retrofitとの連携も可能となっており、これらのサービスと連携した場合には、ダンプへの積み込み作業の作業効率最大化や、建機操作におけるさらなる安全性向上が期待されている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。