奥村組は4月24日、ユアサ商事と共同で、コンクリートの散水養生の乾湿状況を自動認識できるロボット「コンクリート散水養生 自動認識ロボット」を開発し、実用化に向けた実証実験を行ったと発表した。
「コンクリート散水養生 自動認識ロボット」は、桐生電子開発合同会社と共同開発した光学センサを搭載。コンクリート表面の乾湿状況を定量評価し自動認識する。そのため、コンクリート打設後の湿潤養生管理を適切に行え、点検・記録作業の省人化につながるという。
今回、奥村組では施工現場で実証実験を実施。その結果、ロボットがコンクリート表面の乾湿状況を定量的に「乾燥」「半乾燥」「湿潤状態」の3段階で判定できることを始め、自律走行で、1000m2規模の床コンクリート表面の乾湿状況を30分程度で自動認識が可能、コンクリート表面の乾湿状況をカラーマップ上に表示し、可視化できることを確かめた。
同社では今後、建設現場に合った操作性や耐久性の向上、自動散水設備との連携、ロボットの小型化などの改良を進め、2024年度からのユアサ商事による一般販売を目指す。
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