住友林業株式会社は、同社独自の木質梁勝ちラーメン構法を用いた「ビッグフレーム構法」の全自動構造設計システムを開発し、住友林業アーキテクノ株式会社で運用を開始した。
このシステムは、建物形状や柱・梁の位置などの構造計画をもとに、居住性、耐震・耐風性、施工性、製造コスト等を考慮し、AIが最適な構造部材を選定するものだ。
建物の形状や柱・梁等の位置から、AIが最適な柱・梁・基礎などの構造部材と、その断面や接合部の仕様を選定する構造設計業務(CAD入力)を自動化する。
これにより、構造設計者の知識や経験によってバラつきのあった業務プロセスを標準化し、構造設計の作業効率が改善。従来、住友林業アーキテクノの構造設計者が約5時間費やしていたCAD入力業務が、10分程度で完了することができるようになった。
加えて、業務プロセスを標準化して結果確認に要する時間も短縮することができたほか、AIが最適な施工手順や材料の歩留まりを考慮して設計するため、施工精度の向上や製造コストの削減にも寄与する。
今後は、現状、構造設計者が柱や梁の適切な配置を考えている構造計画の作業も全自動化を目指すとしている。
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