NSW株式会社と日本工営株式会社は、東京理科大学小島研究室の特許を活用し、ひび割れ点検支援システム「VIS&TFC(ビスアンドティーエフシー)」のバージョンアップ版を、2024年9月2日から販売すると発表した。
「VIS&TFC」は、錯視を誘発する画像処理によりひび割れを強調表示するシステム「VIS」と、画像の特徴を分類・解釈する「TFCアルゴリズム」を組み合わせたシステムだ。
これまで複数のソフトウエアで行っていた画像鮮鋭化処理を、PC画面上で行うことが可能で、ひび割れの深さや表面のざらつきの度合いを色分け表示することで技術者の目視判定を支援する。
これにより、幅0.2mmといった微小なひび割れも強調表示できるほか、検査現場での静止画や動画のリアルタイム検査、および保存した静止画や動画に対する事後分析が可能だ。さらに、電磁波反射率に基づいて、検出したひび割れ領域内やテクスチャ特徴領域内の深さ情報を可視化することによって、ひび割れ状態を確認することができる。
今回のバージョンアップにより、エンボス係数の自動切り換え機能や、エンボス係数別視認性評価画像連続表示機能、クラス別占有率の棒グラフと円グラフの切り替え機能などが追加された。また、クラス別重心グラフの値のCSV出力や、長さ指定時の操作性変更も行われている。
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