STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)は、ピエゾ抵抗式のMEMS大気圧センサ「LPS22HH」を発表した。同製品は、はんだ実装後の較正作業を省略することができるため、製造工程のスループット、生産効率を向上させることができるという。
LPS22HHは、5cmに相当する低ノイズを特徴とし、ドローンや無人機向けの衝突回避といった制御機能を強化する。また、スマートフォンやスポーツ・ウォッチの屋内ナビゲーション機能を強化することもできるという。
さらに、温度補正機能を内蔵しており、ホスト・マイクロコントローラ(マイコン)やアプリケーション・プロセッサの負荷を軽減し、動作温度範囲全体に消費電力の削減とスムーズな動作を可能にする。さまざまな動作条件で高い安定性を維持することが可能な同製品は、ガス・メータ、ウェザー・ステーション、ウェアラブル機器などの性能向上にも貢献するという。
LPS22HHは、MEMS構造および制御用ASICに関するSTの最新技術を活かして性能を強化、フルモールド・パッケージ技術を使用し、開口部を最小化して塵の混入を防止する。
さらに、0.9µAのパワーダウン・モードをはじめとする省電力機能のほか、低い動作時電力(1Hz時にわずか4µA)および温度補正機能により、バッテリの長時間駆動に貢献。I2C、SPI、および2線センサバス・インタフェースのMIPI I3CSMに対応している。また、センサ・データ保存用の大容量FIFOにより、ホスト・マイコンの処理を最小限に抑えることができるという。
LPS22HHは現在量産中で、大量購入時の単価は、約1.55ドルだという。
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