日本電気株式会社(以下、NEC)は、OPAEに対応したFPGA搭載ネットワークインタフェースカードを用いた、5Gコアネットワーク向け次世代U-Plane(※)ソリューションを開発した。同ソリューションは5Gに求められる通信の高速処理を、汎用サーバとFPGAを組み合わせて実現する。
FPGAとは機能を構成する回路を再構成できる集積回路のことで、OPAEはFPGA製品の複数の世代やプラットフォームの間で一貫したAPIを提供するソフトウェア・プログラミング・レイヤーのことだ。
利用者が送受信するU-Planeパケットの処理において、ソフトウェアでは時間を要していた処理の一部をFPGAにオフロードし、汎用サーバ上のソフトウェアとFPGAを組み合わせた処理技術を開発した。これにより、U-Planeパケットの処理を1ユーザ当たり20Gbps以上に高速化し、5Gの要求性能を満たす仕様を実現している。
また、FPGAの高速処理により、緻密なパケット制御を実現する。これにより、5Gで想定される通信の大容量化とトラフィックの多様化に対応し、イベント時や災害時など状況に応じて、サービス毎のネットワーク優先制御や帯域保証が可能になる。
基本アーキテクチャは、U-Plane以外の様々なネットワーク系アプリケーションへも適用ができ、多種多様な5G向けソリューションの実現に繋げるという。
同ソリューションは2020年以降の製品化を目指している。
※ U-Plane:User Planeの略。利用者が送受信するデータ。
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