STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)は、最新の6軸モーション・センサ(LSM6DSOおよびLSM6DSOXを含む)に搭載されたステート・マシン(以下、FSM)ロジックおよび機械学習コア(以下、MLC)ロジックの設定を簡略化するグラフィック・ユーザ・インタフェースの「Unico GUI」を発表した。
FSMロジックによって、ジェスチャおよびモーション認識アルゴリズムをセンサ内部で直接実行でき、常時動作による利便性の向上と低消費電力化を可能にする。MLCロジックは、機械学習分類機能を搭載しており、リアルタイムでモーション認識と振動パターン認識を常時動作させることができる。
Unico GUIを使用してモジュールの内部レジスタと、組み込みのFSM/MLCロジックを設定することで、独自のモーション認識アルゴリズムを迅速かつ簡単に作成することができる。また、Unico GUIは、モジュール内の加速度センサおよびジャイロ・センサのデータに加え、地磁気センサなどの外付けセンサからの入力を組み合わせることも可能だ。
スマートフォン、ウェアラブル機器および産業機器に、FSMとMLCを低消費電力のジェスチャ/モーション認識用組込みエンジンとして組み込むと、メイン・プロセッサがスリープ状態でもユーザ・インタフェースやコンテキスト認識アプリを動作させ続けることができるため、バッテリによる駆動時間の長期化に貢献する。
6軸モーション・センサLSM6DSOには、最大16個の独立したステート・マシンのロジックが搭載されており、各ステート・マシンが、設定されたモーション・パターンを判別し、ハードウェア割込みを生成する。また、LSM6DSOXにもロジックが搭載されており、多数の階層を持つ決定木を使用して機械学習の分類を実行する。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。